運命は吹き上がる枯葉のごとし、いつか上昇する
交際相手としては決して愉快ではないが、しかし、もっとも役に立つのは、敵であろう。それは、敵から最も多くの自分の欠陥を率直に明示され、それを改めるべく強い刺激をうけるからであり、また、敵は大体において、人の弱点について最も正しい判断を持つからである。
カール・ヒルティ
洞察力は高度に自分自身から脱却した人ならば、だれにでも宿るものである。ところが、利己心は、霧のヴェールのように、さもなくば本来存在すべき筈のこうした眼力をさまたげてしまうのである。
カール・ヒルティ
高慢は、つねにかなりの愚かさに結びついている。高慢はつねに破滅の一歩手前で現れる。高慢になる人は、すでに勝負に負けているのである。
カール・ヒルティ
遠くをごらんなさい。憂鬱な人はほとんどみんな、読みすぎなのだ、人間の目はこんな近距離を長く見られるように出来てはいないのだ。広々とした空間に目を向けてこそ人間の目はやすらぐのである。
エミール・オーギュスト・シャルティエ(アラン)
言い訳が許されるのは裁判においてだけである。その場合でも事実に限定し、いかなる推測も加えてはならない。推測が許されるのは、相手に好意的なもの、その人の名誉となるものだけである。
エミール・オーギュスト・シャルティエ(アラン)
ある者はみんなの幸福こそ自分自信の幸福が生まれている真の源泉だると教えている。おそらくこれ以上空疎な意見はないだろう。人に幸福をあたえるためには自分自身のうちに幸福をもっていなければならない。
エミール・オーギュスト・シャルティエ(アラン)